育児と介護の仕事を両立させるためには

慢性的に人手不足に陥っている介護の現場だが、実は家庭の事情で退職せざるを得ない人も数多くいることが分かっている。

大きな理由の一つとして、育児をしながら仕事をすることが難しいという状況がある。介護の仕事というのは体力が必要な業務が多い上に、深夜まで及ぶ残業などもあるので、家に帰ると疲れ切って家事や育児どころではなくなってしまうのだ。

では、仕事と育児を両立させるためには、一体どのような助けが必要になってくるのだろうか。まずは、夫の理解と助けが必要だと言える。家での業務は女性が率先して行うものというのは非常に前時代的な考えで、今の日本社会に沿うものではない。ただ、黙っていてもやってくれるだろうという思い込みは捨て、このようにして分担したいという案を提示すると良いだろう。二人の業務内容や帰宅時間を考慮しながら、順次分担を決めていくことが重要なのだ。

続いては、近くに両親がいる場合には、定期的に家のことをお願いすると良い。どうしても二人の帰宅が遅くなってしまう場合や、休日に出勤しなくてはいけない時など、近くに住む両親というのは非常に有能な助っ人になってくれる。

また、自分の職場の上司に相談するという方法もある。時短勤務をすることが出来ないかという相談でも良いし、少しの間だけパートとして働かせて貰いたいなどという相談でも良いだろう。会社側と自分の双方の希望を鑑みながら、条件を擦り合わせていくと良い。分担したり、両親や上司に相談するにも、自分に合った育児と仕事の両立のさせ方を探すのが一番だろう。